「わぁー、幼虫がこんなに大きくなったぁー」
「土にカビがはえてるよー」
男の子はカブトムシ、ノコギリクワガタが大好きですよね。
私も田舎のジイちゃんに、よくカブトムシ捕りに連れていってもらいましたが、そういう思い出は一生ものですよね。
昨年、家族でカブトムシ捕りに行ってきたのですが、カブトムシのメスがいくつか卵を産んでくれました。成虫まで無事育てられるか不安もありましたが、息子と育ててみることにしました。
息子もきっと「カブトムシ捕りに行ったなぁ」と思い出してくれると思います。
カブトムシ捕りの模様はこちらの動画でおたのしみください ♪
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もくじ
カブトムシの卵みつけた♪ 8月中旬
カブトムシの卵を発見♪
だいたい1~3mmです。
この時点で10個以上見つけることができたのですが、何日かして確認をするとかなりの数の卵が消えてしまってました。卵が消えてしまう理由というのはいくつかあるようですが、今回はどれに当てはまるのかな。。。
カブトムシの卵が消えてしまう理由 |
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・他の幼虫が養分を吸ってしまった ・温度、湿度が高く、卵が腐って溶けてしまう ・卵を別の容器に移したことで孵化率が下がり、溶けてしまった ・成虫につぶされた ・無精卵で産卵されたもの |
かわいいカブトムシの幼虫 8月下旬
まだ生まれて数日の幼虫。
かわいいですね。
土の上で一生懸命に動いてます。
幼虫用のカゴを作って移動をしました。
幼虫を育てるときは、直射日光の当たらない風通しのよい場所を選びます。
卵から幼虫になったのはこの1匹だけ。
がんばって、いっぱい食べるんだぞー。
まだ小さい息子の指先と比べてみました。
この幼虫の食べものは「土」ですが、栄養分の高い土であればあるほど大きな成虫になると言われています。子どもの頃、幼虫が「土」を食べて大きくなると知ったとき、驚きました。
しかもこんな小さな幼虫が、あの人気者「カブトムシ」になるなんて不思議ですよね。
一回り大きくなった幼虫。(9月上旬)
足も見えますね。左右それぞれ3本ずつで計6本あります。
おしりの方も黒くなっていて、しっかり食事をしていることが確認できます。生まれてきたばかりの幼虫は自分の卵の殻をたべます。それから周辺にある土(腐葉土)をモリモリ食べ始めます。
カブトムシの幼虫は生まれてから大きくなるまで3回の脱皮をします。3回目の脱皮が終わると蛹(さなぎ)になります。
大きく成長した幼虫 10月上旬
脱皮をくり返して大きくなった幼虫。
爪先より小さかった幼虫がこんなに大きくなりました!!!
赤丸(写真上)で囲ったところは、「気門」といって呼吸をするための器官となります。左右に9つずつあります。
これくらい大きくなると幼虫の食料でもある「土」がみるみる減っていくのがわかります。土の表面に “フン” が目につくようになったら土の交換時期となります。
最初は土の中で食事をしている幼虫も、フンだらけになった土の中ではエサ(土)も見つけられず、フンの少ない上の方に出てきます。そうすると土の上でフンをします。それがエサ(土)の少なくなってきた合図となり、土の交換時期なのです。
■冬の寒さ対策 (カブトムシの幼虫の飼育環境) 幼虫は寒さに強いので、ベランダに置いても大丈夫ですが、最低気温が0℃前後になる日は湿った土が凍ってしまうこともあり、幼虫が死んでしまうこともありますので、注意が必要です。 12~2月は、虫かごを段ボールに入れてあげるなど凍結対策をしてあげると安心です。 |
約6か月が経過しました。(2月下旬)
冬場はあっという間に土が乾燥しますので、忘れずに霧吹きをしてあげます。
今回は1頭だけなので比較ができませんでしたが、もう少し大きくなる幼虫もいます。正直、単独飼育でしたので、もう一回り大きくなると思っていました。
もうすぐ蛹(さなぎ)の準備に入ります。
※幼虫は「1頭」「2頭」、成虫は「1匹」「2匹」と数えます。
幼虫のフンが大量に発生したらマット(土)の交換
土の上にシリアルのように転がっているのが幼虫のフンです。(上写真赤丸)
このように土の上にまでフンが現れたら土を交換する時期です。
↑ はじめてカブトムシの幼虫を育てたときは、フンの量にほんとビックリしました。
幼虫が蛹(さなぎ)の準備に!! 3月下旬
3月25日、蛹室をつくって蛹(さなぎ)の準備に入っていました。幼虫の体も黄色っぽくなっていて、頭を上にして体の周りに空洞ができてます。
通常は4月、5月になってから最後のマット(土)交換をするのですが、今年は暖かったのか、1か月早いですね。
成虫までの過程が見れますので、このままでも良かったのですが、羽化不全などになるとかわいそうなので、急いで土をたくさん入れて、その上に幼虫を置いてみました。
タイミングとしてはギリギリだったような気がします。幼虫が動かない状態では、蛹室を作ることができないので触らないでそのままにしておくか、人工蛹室の虫かごを購入して設置してあげた方が良いかもしれません。
土は、100円ショップでも購入できますが、臭いのキツイものが多く、1週間ほど風通しのよい場所に置いておく必要があります。すぐに使いたい人は、ペットショップなどで売られている土が比較的ニオイのないものが売られています。(ハズレもあります)
↓ ↓ ↓ この土はニオイがなかったです。
SANKO カブトムシ 育成マット 5L の購入はこちら >>>↓ ↓ ↓ 蛹(さなぎ)の観察ができる虫かご。
息子がもう一度、幼虫から育てたいと言ってきて、蛹室がこわれてしまったら、こちらを購入して観察してみようと思います。
蛹(さなぎ)から成虫へ
無事、蛹室(部屋)を作ってくれて、蛹(さなぎ)となりました。
蛹(さなぎ)になってからも、体を動かして蛹室(部屋)を大きくしていきます。
「見やすいところに部屋をつくってくれたぁー」
「これ、角(つの)じゃない?きっとオスだよ」
運よく見やすいところに蛹室を作ってくれて、子どもも喜んでました。
あとは土が乾燥しないよう適度に湿らせてあげて羽化を待つだけです。
ちなみにカブトムシは「完全変態」です。
昆虫には「完全変態」と「不完全変態」があって、幼虫から「蛹(さなぎ)」を経て成虫になる昆虫を「完全変態」といいます。トンボやセミは「蛹(さなぎ)」になる期間がないので「不完全変態」となります。
子どもとカブトムシ観察をしながら、こういった話もしてあげると好奇心がより高まりますので、ぜひ伝えてあげてくださいね。
少し分かりにくいですが、色も黒っぽくなってきました。
虫かごを揺らしたりしないよう静かに見守ってあげましょう。
赤丸の部分が身体から少し浮いた感じになっています。
脱皮しているのですが、わかりますかね。
もう少しで土の上に出てきます ♪
羽化後の成虫は動かない 5月中旬
まだ5月中旬なのですが、無事成虫となりました。
ん-、普通は6月か7月に羽化するのですが、この個体は早かったです。
羽化後の成虫は、内臓や羽根などがまだ完全ではないため、しばらくの間(1週間~10日)は動かずに桶室の中に留まります。
ですので、
自分で出てくるまで、そっとしておいてあげるとカブトムシ君も喜びます。
羽化後は、お腹を上にして体の内側を乾かすこともします。ひっくり返ったまま起き上がれないといけないので、葉っぱや木の枝などを入れておくと安心です。
立派な角が見えています。
エサも食べずにジっとしていますが、心配はいらないです。
いつお腹が空いてもいいように、土の上に昆虫ゼリーを置いておきます。
お腹が空いたのか、昆虫ゼリーを食べてくれました。
これで一安心です。
まだ成虫なりたてなので、羽根にシワが残ってますね。
羽根がうまく収まっていないですが、時間の経過と共に閉じてくると思います。
いかがでしたか。
カブトムシの幼虫を育てるのに約10か月かかりますが、それに見合った感動や発見を子どもに与えてくれますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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