| おすすめ度 ★★☆☆☆ ※子どもと観た場合の評価 | 上映時間 2時間19分 |
なんとも重たい映画。。。
ハッピーなシーンがないのですが、冒頭から緊張感のある映像と音楽で、引きこまれていきます。賛否ありますが、ディカプリオのファンなら「★5」の映画ですね。
「シャッターアイランド」は、監督マーティン・スコセッシで主演レオナルド・ディカプリオ。日本では2010年4月に公開された映画です。物語は小説「シャッター・アイランド (ハヤカワ・ミステリ文庫)」が原作となっていますので、実話ではありませんが、ロボトミー手術は1930年代頃より実際に行われていたオペとなります。
少々グロテスクなシーンがあります。映画「鬼滅の刃」が大ヒットしたことを考えると、残酷なシーン、映像は気になくてもよいかもしれませんが、それでもマンガの世界ではないので子どもと観るのであれば他の映画にした方がいいかもです。
過去の強烈な記憶が精神に悪影響を与えていることを考えると、幼い子と観るのは避けた方がいいのと、子どもには難しい内容と感じましたので「★２」としました。
映画に出てくる謎の多い「シャッターアイランド」では、ロボトミー手術が行われていました。ロボトミー手術というのは、精神疾患を患った人に対して行われる前頭葉を切除する手術。「前頭葉」いわゆる大脳の一部を切り取る手術です。
ロボトミー手術を受けると症状が治まることから、第二次世界大戦後には多くの兵士が受けていたと言われています。
手術を受けた後は感情や記憶を失い、人格変化などの副作用が多数報告されたことから、ロボトミー手術は廃止されました。実際に行われていた手術というのにも驚かされますが、戦争は人間の精神をもズタズタに破壊してしまうもので、ロボトミー手術をしなければいけないほど精神が病んでしまい、ケアの難しさを知ることができました。
ディカプリオが演じる主人公のエドワードも精神疾患を患っており、シャッターアイランドに収容されていました。激しい妄想の中で生きるエドワードにロボトミー手術が検討されるものの、最後の最後まで手術を避け、現実に戻そうと院長や医師が奮闘します。
そのかいあって頭のいいエドワード（ディカプリオ）は終盤に自分を取り戻します。
「殺人犯として精神疾患を患ったままモンスターとして生きるか、手術を受けて善人として死ぬか」
エドワードが選んだ道は・・・。
最後のエドワード（ディカプリオ）の表情も見事です。
個人的には「★4 or 5」で、おすすめです。
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シャッター・アイランド (ハヤカワ・ミステリ文庫)
シャッター アイランド あらすじ
1954年、精神を病んだ異常犯罪者たちが強制収容されているボストンの沖にある孤島「シャッターアイランド」。そこで忽然とレイチェル・ソランドという女性が姿を消す。
そこに連邦捜査官のテディ・ダニエルズ（ディカプリオ）と相棒のチャック・オール（ラファロ）が、事件解決のために調査を開始。
暗く重苦しい施設にて、聞き取りをするも島内にいる病院スタッフ、関連職員は何か隠している雰囲気が漂う。事件を追えば追うほど、深まる謎。
調査を進めていくと、自分たちの身の危険さえ感じるようになり、孤島からの脱出を考えるテディとチャック。連邦捜査官テディは事件を解決することができるのか。
そして事件は驚きの事実が判明する。
精神を病んだフリをして、ある決断をする一人の患者。医師たちの力も及ばなかった虚しさが・・・。
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